今、苦しんでいる人を慰める言葉が見つかりません。
「なんとかなるよ」「きっと大丈夫」っていう言葉で、慰め、励ましになるのでしょうか。
そんな気持ちに陥る事がたまにあります。
でも、「祈る」ことなら誰にでもできますよね。
<心の傷は傷跡になるだけ>
長く生きていて、自分に降りかかった数多くのピンチや困難は、どうやって乗り越えて来たのだろう。
苦しかった事や悲しかった事は、心の傷となって残ったままです。
なのにこの先もずっと、人は死ぬまで自分の力ではどうしようもない災難に怯えて生きていくのです。
そんなことを考えては時々、トラウマのように自分の心が不安に苛まされます。
それは友達や知り合いに降りかかった災難やニュースなど見ていても同じ気持ちです。心は穏やかではなくなります。
いつもは心に悪いことには蓋をして、「思い出さない」事にしているだけです。
そう、乗り越えると言うよりは、ただ傷跡を隠しているだけで、誰もがみんな傷跡を持っているに違いなのです。
<傷つく人を見たくないけど>
今日知り合いの奥さんが病気で入院したと、人づてに聞きました。
「ガン」と聞くと、心穏やかではありません。
病名や状況をその知り合いの人から直接聞いた訳ではないので、詳しくは分かりませんが、それを聞き、その人の気持ちを思うと私までとても苦しくなってしまいました。
仕事関係でしかないですが、会えば元気に話しかけてくれるその人は、私より10歳くらい年下です。なので、奥さんのことを知ってしまった以上、次にあった時、どんなふうに声をかけようかと悩みます。
「大変だね」「頑張ってね」「大丈夫?」「きっと良くなるよ」
どれも慰めや励ましになる気が到底しません。
結局、直接本人から聞いた訳ではないので、いつも通りにすることにはしました。
でも本心は、その人の「奥さんを心配する気持ち」を思うとこちらも辛いのです。
『本当は心配している。そして慰めたくも思う。思うけど、救う事も慰めることも出来ない。だったら何も言わない方がいいのかもしれない。』
そう言う思いに至り、結局何も話せませんでした。
今、傷ついた人を見たくないけど、励ましたい。励ましたいけど、言葉が見つからないのです。
<祈るだけ>
こんな時、心配の気持ちをそのまま素直に言葉に出来る人もいて、うらやましいです。
素直な気持ちから出る言葉に、不快な思いを抱く人もいるかもしれませんが、伝えることに意義があるような気もします。
人の不安を和らげる言葉ってなんでしょう。
「なんとかなる」
「きっと大丈夫」とか、
言葉は色々あるのでしょうけど、今回の場合はどれも当てはまらない気がします。
今日は、そんな思いに心がちょっと動揺してしまいました。
その人に対して、自分にできることは何もないけれど、もし一つだけできることがあるとすれば、それは、心の中で「祈る」ことだけです。
宗教的ですね^^; でも違いますよ。
ただ「祈る」だけです。
ご先祖様に手を合わせるときのような、神社で手を合わせるときのような、そんな気持ちになるだけです。
きっと誰かに何か届く。そんな気がします。、、、、気休めですけど^^;
その人が、そして私も含め世界中の人が、不安な気持ちを癒し、明日も勇気を持って過ごせますように。そして、穏やかな気持ちになれますように。
祈ります。
それでは皆さん、明日もいい日でありますように。
おやすみなさい。
それではまた^^!