まったり人生
嘱託さんの学び日記
老いを考える

【高齢者福祉施設に住む母の事③】

孫のこと、覚えていてホッとした

私の母は、4人の孫がいます。
高齢者保健施設には息子が2歳の時に入所したので、施設の中では長老です(って、みんな長老だわ^^;)
コロナでなかなか面会に行けなかった息子が、先日久々におばあちゃんのところへ会いに行きました。

<おじいちゃんの思い出>

息子にはおじいちゃんがいません😢

旦那さんの父は、旦那さんが小学生の頃に他界しており、
私の父は息子が4歳の時に他界したから。

父が亡くなる半年前には、旦那さんのお母さんも他界して、
息子は物心ついた頃には、私の母であるおばあちゃん1人しかいなかったのです。

お年玉、相当不利でしたね^^;

息子が産まれた頃にはすでに、母(おばあちゃん)は父(おじいちゃん)の介護を自宅でしていました。

なので息子には、「おばあちゃんの家にお泊まりに行く」経験がありません。
4人の孫の中で一番年少の息子と、他の3人とは一番歳が近くて一回り上。彼らはまだおじいちゃんが健在の頃を覚えているはず。

父は子煩悩だったので、孫をすごく可愛がっていたのを、私も近くで見ていたので、それだけは本当に残念です😢

息子が産まれた時にはすでに病に伏せていて、息子のことを認識できずに他界してしまった父。
それでも、お見舞いや面会にはよく連れて行きました。
息子、まだ4歳。
寝たきりの父の事、覚えてないでしょうね。

父もまた、記憶の片隅にも残っていないのでしょう、、、。

<母の決断>

母は、父の介護が限界に達し、母自身の健康にも支障が出てしまい、やむなく今の施設に父を入所させることにした訳です。

母のことを「すごいな」って思うのは、
その施設に併設している自立型の保健施設へ母も同時に入所した事です。

父とは部屋こそ違えど、「毎日父の様子を見に行ける」というのが一番理由。
まだ60代だったので、施設の中では若い方。結構勇気ある決断だったと思いす。

そういう生活を選んだ母は、私たちが母のところへお泊まりに行けない代わりに、事あるごとに我が家へ遊びに来てくれました^ ^

それこそ息子に関わる行事やお祝い事などがある時や、
仕事の都合で遅くなる時は、息子の面倒を見に来てくれたり、留守番に来てくれたり、
本当に数え切れないほど、沢山お世話になりました^^

父が他界してからしばらくは、持病と心労、介護疲れも出てしまい、よく病院のお世話になっていたけど、
孫の存在は、明るく前向きに生きる糧になったかなと思います😊

私たちもおばあちゃんの住む施設へは、事あるごとに遊びに行きました。毎年夏恒例の「盆踊り大会」には、毎年欠かさず行っていました。

<おばあちゃんに会いに行こう!>

ところが、このコロナ😢

すっかり足が遠のいてしまい、外出が激減した途端、おばあちゃんの記憶力は、脚力の衰えと共に悪くなっていき、、、
とうとう息子の誕生日には、その話題も無くなってしまったのです😱

それでも、おばあちゃんに息子の話をすれば、
「元気にしているの?」と気にかけてくれるし、写真を見せると嬉しそうにしてくれる、昔のおばあちゃんそのもの。

先日、ひょっこり息子が帰って来て、(いつもひょっこりです^^;)
「おばあちゃんのところへ行こう!」
という話になり、親子3人で会いに行くことにしました。

ちょっとだけ心配なのは、『おばあちゃんが孫の事を忘れていたらどうしようか』、と言う事😐

「物忘れが激しい」と自分でも口癖のように言う母でもあるし、確かにここ数年の言動には不安はあります^^;

事前に電話をして、「今から息子も一緒に行くからね」と言うと、

「え〜❣️一緒に来るの?」と明らかに声が弾みました😊

<微笑ましい2人>

昔は自分で車を運転して我が家に来て、時には息子の面倒もみてくれた、「元気なおばあちゃん」は今、
押し車で危なかしい足取りとなり、自分の力で我が家へ来ることができません。

耳も遠くなり、会話が一方通行になりがちで、多分こちらの声が届かないので、自分の言いたいことだけ喋っている感じになっちゃうんです。

そして、だんだん「自分でできること」が少なくなり、それは自信を失い、活力がなくなっていく、、、もうマイナスしかない😭

おばあちゃんの心を慮(おもんばかる)ると、、、やっぱり悲しいし、悔しいし、辛い。

だから、今は心穏やかに余生を過ごして欲しい。ただそれだけです。

ところで、久しぶりに会ったおばあちゃんと息子。

おばあちゃんはやっぱりテンションが上がっておりました😊

幼い頃のように、「大きくなったね〜また背が伸びたんじゃないの〜?」と息子を見上げて語りかけるおばあちゃん。

さらには、「おばあちゃんが縮んでってるからね〜」と自虐。(確かに^^;)

息子は「いやいや、もう止まったし😅」と笑い。

これは、定番の2人のやりとり^ ^

そして、息子は一生懸命、おばあちゃんに「ラインのやり方」を教えていました。(ごめんね、多分忘れるよ^^;)

微笑ましい2人の姿がそこにありました。😊

息子よ、ありがとう。おばあちゃん、喜んでたよ〜

そして、母は「おばあちゃんが孫のこと覚えていてくれて良かった〜」と
しみじみ思っていたのです。

それでは皆さん、明日もいい日でありますように。
おやすみなさい。

それではまた^^!