まったり人生
嘱託さんの学び日記
嘱託さんの四方山話

【誰が一番大人でしょうか。】

今日は美容院の日でした。
月に1度、白髪染めに通う私、、、。
唯一の贅沢だと自分を納得させています^^;

お酒も、タバコも、もちろんギャンブルも一切しません。
なんと品行方正な私でしょう!(自画自賛)
だから、月1の自分へのご褒美。なんてね^^;
やっぱり美容院での毛染めお高いので、言い訳です。

で、半年くらい前からだったでしょうか。もっと前からだったかもしれません。
可愛らしい女性が働き始めていました。

普通に「新人さんかな?」と、思っていました。

新人さんの主な仕事は、お客さんが座った時の道具のセット。お客さんが見る雑誌を持ってきてくれたり、エプロン(?)をつけてくれたり。そして掃き掃除をしたりの所謂雑用ばかりです。
でもそういえば、前回くらいからだったか、それと今日も彼女が洗髪をしてくれました。
ちゃんと基本に習った通りの洗髪で、特に違和感もありませんでした。

そんな彼女が洗髪後席に戻り、雑誌を見始めた私の髪を拭きながら、ふと話しかけてきました。
「グラタン美味しそうですね〜。寒いから食べたくなります」
私が見ていた雑誌『オレンジベージ』の中のグラタンの写真を見て言ったのです。

その一言から始まって、いろいろ話をしてくれました。
彼女は4月から他県の大学生になるので、同時に一人暮らしを始めるとのこと。
そしてその隣の県には父親が単身赴任中であると言うこと。
だから向こうでちょくちょく会おうと言っていること。
実家にはまだ弟がいるから、母の関心が弟に集中するであろうとか、
そんな話をざっくばらんに聞かせてくれました。

それで一人暮らしになったらご飯作りどうしようかな?と聞かれました。

冬なら定番はやっぱり『鍋』とか、『おでん』かな。
スープさえ作っておけば、中身は好きなもの入れられるから。
「でも、うちの息子は『おでんはご飯のおかずじゃない』って言うもんだから、我が家はじゃがいもやお肉、ウインナーとか入れてたわ。」と言うと、
「へぇ、おでんにじゃがいもって美味しいですか?」
「意外に美味しいよ」
「じゃあ今度お母さんにリクエストしてみます!」と明るく答えていました。

あとで考えると、彼女のお母さんはとても料理上手と言っていたので、料理が苦手な私は、まるで自分が料理上手みたいに答えてたのが恥ずかしいです😣

ま、それはいいとして。
次は単身赴任中の父親を心配していました。
料理は一切やらない父親は単身赴任をして約1年ですっかり痩せてしまったと言うのです。
おまけに家では無口な人だったのに、今では随分おしゃべりになったそうです。
「一人きりで寂しいみたいで、母にもよく電話しています。」だって。
なんて可愛いお父さん^^;

上司という立場もあってか、
若い部下たちとの会話も難しいようだし、
お客さんとの接待はたまにあってもそれは仕事だし、
若手の社員は今の世の中何かと誘いづらいしで、確かに寂しそう。
そんなことを、まだ高校生の娘が父親の立場や健康を心配しているんです。すごいなぁ。

それで私は、
「お父さんの心配は、これから一人暮らしを始める娘のことだと思うけど。逆に娘が父親の心配するなんて、大人になったなぁって思うだろうね。なんだかいい話だね〜。」
と言いました。本当に素直に感心したのです。

それにしても、美容院に高校生のアルバイトさんがいることに少々驚きました。
そういう美容関係の学校なのかしら。
そんなこと根掘り葉掘り聞けませんけど、珍しいことではないのかな?
なんせ私、世間知らずのおばちゃんなんで、、、^^;

そんな彼女はこんなことも言っていました。
「私ここに入ってすごく良かったです。他の美容院に行った友達の中にはやばい店長さんや、怖いお客さんとかがいて嫌だ〜っていう子もいるんで。私は一度もそんな思いしたことなくて、ほんと良かったです。」

さらに、
「それにいろいろ勉強もできました。この先美容師になるかどうかはわからないけど、本当にいい経験ができました。」

そう言う彼女、若いのに本当にすごいなぁって何度も思いました。

その後、ブロウとカットをしてくれたのは担当のスタイリストさん。
先のアルバイトさんとの会話の内容は知らないはずですが、こんなことを言いました。
「姪っ子が来年受験生だけど、なりたいものが無いらしいんです。大学に行ってから考えるのかなぁ。」って。

そして続けてこう言いました。
「私はアルバイトの経験もなくて、高校卒業してすぐにこの仕事を選んだんですけど、結局今は、好きなことを仕事にできてよかったな〜って思うんですよね。生活の全てが仕事に繋がっていて、その全てが自分の成長につながっているし。いい事ばっかりじゃなくても、です。」

彼女は今、独身の45歳。
いろいろあった結果の現在に納得し満足もしているようでした。

美容師の世界もいろいろと厳しいようで、入って1、2年で辞めてしまう人を何人も見送ったようです。
「どうしてたった1年で辞めようと思うなかな。せめて3年は続けて見てほしいと思うんですよね。〇〇さん(私)はどうでしたか?」と質問されちゃいました。

「私は、、、ごく普通の事務員さんだからね。でも続けてこれたのは、やっぱり最後は人間関係かなぁ。仕事がどんなに忙しくても、残業が多くても、耐えられたのは、結局そこかもしれない。本当に無理って思っていたならとっくに辞めてるもんね。」

実際若い頃は、今よりももっと忙しかったし、残業も多かったです。
入社した当時も、出産した時も、それ以外にも、もう辞めようと悩んだ時はもちろん何度もありました。

でも、当時の上司や先輩、後輩達はみんな優しかったし、沢山お世話になりました。
だから『辞めるという選択ができなかった』のかもしれません。

嘱託になってもうすぐ2年。マックスであと残り3年なのに、その残り3年が悩ましい毎日です。
多分、今の人間関係に温かさを感じることができないのも辞めたい理由の一つだと思います。
時代のせいもあるかもですけど。

スタイリストさん、さらにこう言いました。
「さっき、結構年上の別のお客さんから言われたんですけど、『45歳なんてまだまだこれから。謙虚さが大事だよ。』って言われまして、なるほどなぁって思いました。」と。
で、私も言いました。
「確かにね。45歳はまだ体力、気力、そして仕事も右肩上がりの時期かもね。でも右肩上がりになった時こそ『謙虚』さって大事だと私も思う。」と。

なんだか今日はいろんな世代の人生観を垣間見たような今日の美容院タイムでした。

で、私が今日一番大人と感じたのは、かのアルバイトさんでした^^;

仕事モードだからかもしれませんが、60過ぎのおばさんとも落ち着いて話す姿勢の中に精神的大人を感じられたので。

彼女と話しながら(え?彼女は本当に高校生なの?)と少々驚きながら会話をしていました。
ある意味、私の方がいい刺激を頂きました。ありがとう😊

それでは皆さん、今日もありがとうございました。
明日もいい日でありますように。

おやすみなさい^^!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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