私の記憶に残る、ある障害を持った男の子の話
コロナ感染者が急増するなか、開催が心配されましたが、はじまりましたね〜
オリンピック同様、選手達に罪はありません!
アスリート達を応援しましょう❗️
とはいえ、私は正直、普段はあまり障害者の方達との交流はほとんどないなぁって考えた時、
ちょっと、違う事を思い出してしまいました。
それは私の心の中にの残っている、、
ある男の子の事です。
〈転校生の私とある男の子〉
私は小学4年生のときに、引っ越しを経験しています。
転校した小学校は、近所の子ども達での分団登校をしていました。
6年生が先頭と最後尾になり、あとは低学年から順番に2人ずつ手を繋いぎ、並んで歩いて登校するのです。
最初の登校日、6年生の男子が私に手を繋ぐようにと、ある男の子を指名しました。
彼は多分3年生くらい。
ごくごく普通のヤンチャな男の子に見えました。
・・・その左手以外は。
彼の左手は、まるでグーをしたままの「指がない」子どもだったのです。
<人を哀れむという傲慢さ>
その男の子を見た時、私は子供ながらに『覚悟』しました。
周りの子ども達は、きっと私が嫌がって逃げ出すであろうと思っているのが見て取れました。
男の子も、自分が寄ると私が逃げて行く事を悟っているふうで、挑戦的に私の前に対峙してきました。
でも私はその男の子に、
『同情』みたいな感情が湧いてきているのと同時に、
『同情を抱くのは彼に失礼だ』と気がつきました。
なんて私は傲慢なんだろう😱
男の子と対峙したほんの数秒のこの思いをかき消して、
私は自分から、その男の子の『グーの手』を掴み、歩き出しました。
はじめ好奇心で見ていた他の子ども達はザワザワして、中にはキャーキャー騒ぐ女の子たちもいたけど、
私が歩き出すと、シーンとなって歩き出しました。
と、思ったら、、、
何故だか、その男の子が急に私の手を振りほどき、先へと走り出してしまったのです。
そして誰も男の子を追いかけず、距離を保ったまま学校へと向かって行きました。
結局、私がその男の子と手を繋いだのは、その一度きりでした。
その男の子はその後、他の誰とも手を繋いでいなかったと思います。
私の、あの一瞬の『迷い』(傲慢さと後悔)を、きっと彼は全てを察知してしまったのだと思うんです。
私の本心は、
『同情』の先の『対等』でありたい、だったのに、、、。
<転校生の洗礼>
その後しばらくの間、転校したばかりの私が珍しかったのか、
帰り道に待ち伏せされたり、追いかけられたり、、、
転校生の洗礼を受けました^^;
でも足が早い私に、
誰も追いつく事が出来なくて、
そのうちそんな事もなくなりました😅
あの男の子、、、
その後、彼の方が何処かへ引っ越していきました。
彼がその後の人生で、差別や偏見に負けていないか、もう私は知る由もないですが、
今も私は、
『障害者の方たちに対し、差別や偏見、そして同情や傲慢さを持っていないか』と、
当時の自分から問われでいます。
それでは皆さん、明日もいい日でありますように。
おやすみなさい。
それではまた^^!