新入社員から、こんな相談を受けました。
「私が新入社員の女だから、現場監督から見ると『こんな小娘に!』っていう気持ちなんですか?」と。
<何故、怒られるの?>
入社して3ヶ月、限界知らずなのかと思われるくらい、仕事を吸収していく姿に、
驚きと感嘆の気持ちでしたが、
実は必死に食らい付いていたのかも知れません。
そんな彼女、
仕事をミスった訳ではなく、
プロパーの無理難題に応えようとした結果、
それに関わる人に、変更や、お願いをしていくうちに、一番無理を強いねばならない現場監督から怒られた訳です。
さらには、窓口になっている担当営業(他部所)の人からも、何故か怒られたとの事です。
怒った訳ではなく、アドバイスのつもりだったのかもしれませんが、
会ったことのない、年上の他部所の年上男性からの突然の電話に、怯えたと言うのが正しいかもしれませんが、彼女には叱責としか感じられなかったのでしょう。
今回、やっとの思いで完結させ、終わった〜^^と安堵したところでの、
この2者からの叱責が決壊となって、彼女の心は崩壊してしまったようです。
<どうすればいいの?>
「どうすれば良かったんでしょうかね。
皆んなに頭下げて、拝みた倒して、根回しをして、
結果、こんな無理な追加をできるようにしたのに。」
最近、彼女はときどき自分の立場の悩みを口にするようになりました。
総合職として入って、とにかく仕事も早く覚えようと努力していました。
そんな彼女に足りないのは、ただ一つ“経験値”だけです。
こればかりはどうしようもありません。
でも、そこに彼女はジレンマえお感じているのでしょう。
女性総合職としての立場を自覚し、周りの期待も承知し、それに応えようとしていても、
“経験値“だけは手に入れることはできないのです。
私は、
「そんなに気負わなくていいんじゃないかな? もっと淡々としていいよ。
荒波を全部自分で受けなくても、もっと周りに助けてもらっていいんじゃないかな?」
彼女のその大きな目に、涙が溜まっていくのが見えました。
やっている事に間違いは無かった、はず。
なのに、怒られる。
何故?
新入社員だから? 女子だから?
考えれば考えるほど、理不尽に思い、悔しいやら情けないやら。
そして、これから同様な事が起きたら、次はどうしたらいいの?
怒涛のごとく、彼女の悩みは溢れ出てきます。
「まず、怒られたと言う表現ではなく、言われた事だけを報告という形で上司に言っていいと思うよ。」
「あと、どうしても行き詰まった時は、周りの人にも『手伝って欲しいです』と言った方がいい。」
と、私は言いました。
すると彼女は、
「でも、何か間違いが起きたら、結局は私が怒られるんですよね。」と言います。
相当、怒られたことにショックを受けています。
「大丈夫、少なくともうちの上司は守ってくれるから。あなたに責任を負わせるような事、絶対にする訳ないから。」
「そうなんですか?」
「そうに決まってるじゃない。」
「・・・・。」
ちょっとまだ疑っている様子です^^;
なので、もう一度言いました。
「まずは上司に、正直に今の自分の状態を伝えておこうよ。
たとえ失敗した時でも、
突き放すことは絶対ないから。ましてや責任取れなんていう訳ないよ!」
さらに、
「担当だからって、全部を自分でやらなくてもいいんだよ。雑用は私も手伝うし、
皆んなに助けて貰えばいいよ。無理しないようにね。」
ちょっと、気持ちも落ち着いたかしら?
一旦、涙が流れないようにか、見られないようになのか、彼女は席を立ちました。
しばらくして戻ってきた彼女は、再び仕事に向かいました。
<正解は自分で見つけて>
これが社会の洗礼というのでしょうか。
総合職の女子は、まだまだ日本の企業では飾り物なのかもしれません。
彼女の会社人生は始まったばかりですが、
嘱託の私が、この先の彼女の躍進を見られるのは、あと僅か^^;
こんな若い人からお悩み相談を受けるとは、思ってもいませんでした。
正解の答えではないけれど、
淡々と、フラットな心を保つ練習が必要かなと感じました。
いちいち、荒波をまともに受けていては身がもたないですもんね。
経験値を重ねていくことは、自分で正解に近づく事かなと思います。
そこは彼女には伝えられませんでいたが^^;
私も若い時、現場の人から何度も怒られました。
自分が矢面になって、後輩の代わりに直談判をしに乗り込んだこともあります。
お転婆でしたね😅
当時の私も経験値が足りなくて、時々暴走していたのです。
良い上司や先輩、仲間たちがいてこその仕事です。
それは今後もずっと仕事にも人生においても普遍の事です!
それではまた^^!
(今日の学びはお休みです)