35年越しに伝えたお礼の気持ち
今は神戸の支店にいる、『昔とてもお世話になった後輩の男性』が、7月から関係会社へ行くことになりました。
管理職なので、関係会社ではそれなりのボジジョンだし、赴任先は地元の東京なので、単身赴任も終了となります。
長い会社員生活の半分以上は単身赴任だったんじゃないでしょうか。
やっと腰を落ち着けるのかなって思います。
そんな彼の異動を知った時、ふと頭によぎったのは、
『もう2度と会えないかもしれない』
ということでした。
それで私は思い切ってメールをしたのでした。
にほんブログ村後輩職員の勉強会
彼が新入社員として私のいる事業所にきた頃から、面白い人間でした。
とにかく仕事熱心だったのです。(遊びも熱心でしたけど😅)
そうかといって、真面目に取り組む、というよりゲーム感覚で仕事をしていた感じです。
いつも『どうしたらもっと仕事の効率が上がるのだろうか』と、仕事をゲーム感覚で楽しんでいた感じです。
『学んで、考えて、実践して、結果が出る。結果が出ると、さらに高みを求める』という、怠けたい人間から見たら変わっているとしか言えないタイプの人間でした。😅
そんな彼は仕事熱心すぎて、何回か女子事務員を相手に勉強会を開いてくれたことがありました。
それまで女子事務員は男性職員の仕事の補佐的存在で、ひたすら伝票をきって、捌くだけでした。
なので、総合職と女子事務員の仕事には明確に壁があったのですが、彼はその壁を取っ払おうとしたのです。
それが女子事務員に向けた『勉強会』でした。
仕事の終了後、1日15分ほどの勉強会の開催は、彼が彼自身の思いつきである日突然始まったのです。
彼に感謝していること
若い人の中には『めんどくさい』と言って反発する人もいましたが、私は楽しかったです。
で、先日机の中を片付けていたら、A4サイズの用紙が出てきました。
それは彼がその勉強会の為にとある仕事の流れをメモ書きしたものでした。
手書きで一見雑に書かれたメモですが、実はこれが優れもので、その後もずっと見返すことがありました。
何十年も働いてきて、仕事のやり方が時代とともに変わっても、基本的な考え方は変わりません。
そんな基本的な概念が書かれたそのメモ書きが、その後の私の仕事にとても役に立っていたのです。
彼はただ『教えたらもっと事務所全体の仕事の効率が上がる』と思っただけかもしれないですが、私はとても感謝していたのです。
それから、課長、副支店長と戻ってくるたびに偉くなっても、事業所にきた時は、昔と変わらない口調で話しかけてくれたことも嬉しかったです。
それからそれから、私の定年時に開催されたお偉いさん達との食事会の時も彼がいたのですが、その時、35年も前の私の写真を持ってきて、場を盛り上げてくれました😅
おかげでお偉いさんばかりの中、緊張せずに楽しく過ごせたのは彼のおかげだと思っています。
感謝とお別れの挨拶
だって、彼が東京の、それも他の会社に言ってしまい、私は私で後半年で辞める。
そうしたら、絶対もう会えません。
彼の異動の通知を見た時、前述のようないろんな思い出が走馬灯のように脳裏を駆け巡り、これは一言彼にお礼の気持ちだけは伝えておこうと思ったのです。
それで、メールには先に書いた『勉強会のメモ書き』をpdfにてメールに添付して送りました。
どう思われるかはわからない。
なので、『返事がなくてもいいや』って気持ちで『送信』ボタンを押して帰ったのが昨日のことでした。
すると、今朝返事が届いていました。
そこには私の『感謝』が意外だったようで、そしてその気持ちを知って、逆に『感謝』しているみたいなことが書かれていて、ホッとしました。
とりあえず、彼に対しては『お礼』が言えてスッキリです。
ただ、思い起こせば、まだまだお礼を言いたい人がいっぱいいるような?
だったら『その都度ちゃんと感謝の気持ちは伝えておけば良かった』って思ったし、だからこそ、『これからはちゃんとすぐに『感謝の気持ち』を伝えよう!
そう思う私です😐
それでは皆さん、今日もお疲れ様でした。
明日もいい日でありますように。
おやすみなさい^^!
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おまけの話
定年記念の食事会の翌日には、ちゃんとお礼のメールはしましたけど、その文面は『社交辞令』のような定型分でした。
でも、昨日送ったメールは、もうちょっとフランクに書きました。
その方が『本心』が伝わるかなって思ったからです。